背の高い香水売りのおにいさん。

「俺、香水売り場で働くことになったんだ。」

「そっか!お似合いだね!」

驚いた。

まさか香水に興味があっただなんて。

付き合って1年。

ヘアセットしているようで、実はクセ毛な髪。

常にいつも無地のTシャツ。

ありのまま、着飾ることを知らない貴方がまさか。

まさか、「匂い」に興味があっただなんて。

そんな素振り、私の前では一回も見せてくれなかった…

ここ最近、私達はよく言われる“停滞期”。

2人の会話もままならない。

でも別れたくない…。

だけど。

私はファッションにはまるで無頓着。

可愛いげも、美しさも。

女性らしさなんてものは何一つとして存在しない。

もちろん“匂い”なんて尚更…

「はぁ…。」

溜息をつく日々。

しかし、私はある時を境に運命の出会いをすることにーーー.

店員「よろしければこちらどうぞ!新商品『リビドーロゼ』のサンプルです♪」

ある日、某百貨店でショッピングを楽しんでいた私。

何気なくもらったリビドーロゼ

「あ…あの!」

店員「何かお探しのものなどございますか?」

「あ…あの…、実は私、自分の彼とあまり上手くいってないんです。だからどうしてもまた元の2人に戻りたいなって思っていて…。ただ、彼は物凄く匂いに興味があって…あの…彼が好きな匂いになりたいんです。彼にもう一度…好きになってほしいんです!!」

店員さんは可愛いらしい笑みを浮かべて、お姉さん可愛いです、なんて言って彼がどんな匂いを好きそうなのかを考えてくれた。

店員「そうしましたら…このリビドーロゼを是非次の機会にご使用されてみて下さい♪新発売ではありますが、実はこれ、男性目線として女性を想うことを想像してつくりあげた香水なんです!香水好きの方ならなお!お姉さん、頑張ってください♪」

ーーーーーーーーーーー数日後。

彼「お待たせ?!久しぶり!!……アレ?」

「………。」

やっぱり。

彼はすぐに気付いた。

ドキドキした。

俺の嫌いな匂いだと言われたらどうしよう。

変だと言われたらどうしよう。

似合わないって言われたらどうしよう。

かっこ悪いって言われたらどうしよう…

どうしよう…

…本当に…本当に…どうし…っ

((ギュッ

(いきなり抱きしめられる)

「え…?」

彼「ごめん。ちょっとこのままで居させて…」

リビドーロゼ。

それは私と彼を結んでくれた魔法の香り。

今ではそんな彼も「俺が選んだ香水をつけるんだぞ!」なんて言ってはいつも抱きしめてくれます♪

香水に出会えて、本当によかった♪

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